上記の8種の模式図は踏み間違いが起きる瞬間の姿勢・動作を表したものです。2017年版と内容的には大差ありませんが理解しやすいように正面図で表し2022年版として追加掲載しました。
詳しい説明はサイトを立ち上げたときに作成した2017年版の模式図を使って行います。(後述)
ひとまず『ペダルの踏み間違いは、ひざが左右どちらかに倒れている時に起き、AT車で踏み間違えると暴走事故に直結する。』と覚えておいて下さい。
ブレーキペダルを踏んで停車していた車が突然走り出して制御不能になるなんてことはあり得ないと思われかも知れませが、私は二度もこのような経験をしました。
九死に一生を得た恐ろしい経験でしたが、何れも真相がわからないまま長い時が流れてしまいました。
ところが、2017年のある日、その時に何が起きていたのか真相が分かりました。
この日、自宅に駐車している車に乗り込み、ブレーキペダルを踏み、スタートボタンを押して発進しようとした途端、エンジンが異常な音を出して吹き上がりました。
身の危険を感じ、即座にスタートボタンを押して動力を切った為、急発進を免れました。大きく左側に倒れていた右ヒザが目に入りました。
慢性腰痛を緩和する為に上半身を左側に傾けて座っていた為、脚部が連動し、ヒザが左側に倒れていたの゙です。
ブレーキを踏んでいた右足の状態が気になり、ハンドル越しに足元を覗き見た瞬間、動転しました。私の゙右足はブレーキペダルとアクセルペダルの上にまたがって乗っていたのです。
過去二度の暴走時も上半身を左側に傾けていた時に起たことに気づきました。
ヒザが左側に倒れる姿勢(動作)が引き金になり、上半身に脚部が連動し、右足のポジションが変化してしまったことでペダルを踏み間違えたことを゙確認することが出来ました。
九死に一生を得た不可解で恐ろしい経験の真相とその全貌を明らかにする為に数千回を超える実証実験を行いました。
そして、2017年の年末までにペダルの踏み間違いの引き金になる姿勢や動作を全て再現することが出来ました。
また、これによってペダルの踏み間違いの根本原因は右足用のブレーキペダルを用い、アクセルとブレーキを片足で操作させるペダルシステ厶の欠陥が原因であることが明らかになりました。
ブレーキペダルを左足元に設置してあるゴーカート、レーシングカートなどの各種カートやフォミュラーカーは身体の連動によってペダルの踏み間違いが起きないベタルシステムを゙採用しています。このペダルシステムには運転者に交通事故を誘発させる欠陥は無いのです。
公道車にも左足でブレーキ、右足でアクセルを操作するペダルシステムを採用していればこのような事故は起きなかったわけです。
このペダルシステムを゙AT車に採用したことで、ペダルを踏み間違えると動力は車輪にダイレクトに伝わり、対処出来ずに暴走事故が起きるようになったのです。
私が初めて起こしたペダルの踏み間違い事故から40年近く経ってしまいましたが、AT車でしか起きない不可解な事故の正体を多くの方々に知って頂き、皆様と共にペダルの踏み間違いによる事故の根絶と緊急ブレーキの踏み遅れが関わっている交通事故の被害軽減を目指したいと思い、当該サイトを立ち上げました。
残念ながらセンサーを駆使した安全装置で、片足だけでアクセルとブレーキを操作させるペタルシステム(ペダル様式)の欠点や欠陥を一掃出来る日はまだ先のようです。
今、私が出来ることは、ペダルの踏み間違いのメカニズムを皆様に理解して頂き、その引き金になる姿勢や動作をしないようにして頂く為の具体的な情報を提供することだと考えました。
日本自動車工業会や交通事故総合分析センターなどが運営しているウェブサイトでもペダルの踏み間違いの引き金になる姿勢や動作について、その事例を模式図を用いて解説しています。
分かりやすく出来ているのですが、重大な問題があります。それは、公道車特有のペダルシステムの特性(危険性≒欠点、欠陥)についての記載が全く無く、事故は運転者のヒューマンエラーが原因であり、責任は運転者にある。と言う立場を堅持していることです。
踏み間違いが起きるペダルシステムを採用していなければ、私がこれから説説しようとしているペダルの踏み間違いは起きません。
この事故の根本原因は明らかに車両側にあります。ペダルシステムの欠陥による被害の責任を運転者に転嫁しようとしていることは極めて重大な問題、と言うより犯罪行為です。
これらのウェブサイトの目的がペダルの踏み間違い事故の予防防止であるならば、何故、他の多くの媒体を積極的に使用して万人に周知させようと努力しないのでしょうか?
製造側の責任を運転者に転嫁するような目的でこのようなサイトを運営しているのであれば、極めて悪質で不適切だと私は思います。
公道車が採用しているペダル様式の特性(危険性≒欠点、欠陥)を踏まえ、ペダルの踏み間違いの引き金になる姿勢や動作等についての解説を自動車教習所、自動車販売店、免許証更新講習会やインターネット、TV、新聞、バンフなどあらゆる媒体を用いて全国民に周知させる必要があると私は思っています。
その主体にならなければならないのは当然、各国の自動車工業会、政府、関連機関です。
「AT車のペダルの踏み間違いによる事故は公道車が採用してきた右足用ブレーキペダルを用いたペダルシステムの設計上の欠陥が具現化したものである。」と定義することが出来ます。
一部の例外はあるかも知れませんが、現在『右足用のブレーキペダルを用い、右足だけでアクセルとブレーキを操作させるペダルシステム(様式)』を採用している車両は公道車だけです。
1956年に登場したゴーカートを゙起源に発展したレーシングカートなどの各種カートやF1レースでお馴染みのフォミュラーカーに至るまで公道外で活躍している車は左足用ブレーキペダルを用いたペダルシステムを採用しています。このペダルシステムには特筆しなければならない欠点や欠陥は見当たりません。
足踏みや歩行の動作に近い操作方法であり、人間工学的にも優れ練習不要で操作できます。
正に、自動車における理想的なペダルシステムなのです。
右足用ブレーキペダルを用いたペダルシステムには多くの設計上の欠点や欠陥があるにも拘らず、この事実は長期に及ぶ徹底した情報操作によって隠蔽されてきました。私達はマインドコントロールされているのです。
ペダルの踏み間違いが起きるのはこのペダルシステム特有の欠陥の一つであり、一定の条件が揃うと運転者は身体の連動によってペダルを踏み間違えてしまい、踏み続けてしまうことで暴走事故が起きるのです。
ペダルの踏み間違いはAT車と同じペダルシステムのMT車でも起こり得ることですが、暴走事故に至ることはありません。
アクセルペダルを踏んだ時に発生する動力がダイレクトに車輪に伝わる構造のAT車にこのペダル様式を採用したことでペダルを踏み間違えると制御することが困難になり、暴走事故が起きるようになったのです。
MT車の全盛時代にはペダルの踏み間違い事故と言う言葉さえなかったのですが、AT車が普及し初めた1980年代から今日に至るまで、日本国内だけでも年間数千件を超えるペダルの踏み間違い事故が繰り返し起きています。
運転者はペダルの踏み間違いが起きるメカニズムや原因について知らされていないので予防する術を知りません。
運悪く一部の方々がペダルを踏み間違えて事故を起こしてしまい、加害者とされて不当に責任を負わされていますが、ペダルを踏み間違えて事故を起こしてしまった本人でさえも、何が起きたのか正しく認識することが困難なのです。
ペダルの踏み間違い事故は『ペダル様式の設計上の欠陥』に起因して起きているのですからその多くは冤罪であり、救済が必要なのです。
ペダルの踏み間違いは左足用のブレーキペダルが設置されていれば起きません。事故を起こしてしまった運転者に踏み間違い事故の責任を負わせてはならないのです。
運転者の大半は踏み間違いを防ぐ為の方法がわからない為、製造元が「機能には限界がある」と明言している『踏み間違い時急加速抑制装置』と呼ばれる補助装置に頼らざるを得ない状況に置かれています。
公道車のペダル様式の特性(危険性)を理解することはこのペダル様式の欠点や欠陥が関わって起きる『ペダルの踏み間違い事故』などの交通事故を゙予防する上で欠かせないことなのです。
当該サイトは、ペダルの踏み間違い事故の引き金になる各種の運転姿勢や動作について模式図や映像を駆使して詳細な解説を行います。
また、『急ブレーキの踏み遅れ』によって起きる事故についても解説します。いざと言う時に、右足をアクセルペダルからブレーキペダルに移動させなければブレーキを踏めないペダル様式では、当然のことですが、衝突を回避しづらく、衝突時被害は大きくなるのです。
このペダル様式の欠陥による被害は人や車両などとの衝突による死傷事故に留まりません。ブレーキ操作を゙伴う『うっかりミス』による車体のキズや凹みまで含まれます。交通事故全般に渡り膨大な被害を及ぼしてきたのです。
★表現を゙変えながら徐々に詳しい話をしていくつもりです。公開しながら編集している為、重複している内容が多々あります。不要な箇所は飛ばし読みして下さい。
文才がないこともあり、分かり易く話を進められないことを最初にお詫びしておきます。
右足用ブレーキペダルと左足用ブレーキペダルの性能について
公道車は運転者に片足(右足)でアクセルとブレーキを操作させる為にブレーキペダルをアクセルペダルに近接させてあります。公道車には『右足用ブレーキペダル』が設置されていると言う表現もできます。
一方、F1やカートなど公道車以外の車は『左足でブレーキ、右足でアクセルを操作するペダル様式』がスタンダードになっています。公道車以外の車には『左足用ブレーキペダル』が設置させていると言う表現もできます。
双方のペダル様式の違い、言い換えると右足用ブレーキペダルと左足用ブレーキペダルの違いは車の安全性と運転性能に大きな影響を与えます。 交通事故とペダル様式は切っても切れない関係があるのです。
ペダル様式の性能比較において前者は後者に対して安全性、操作性共に格段に劣ります。しかし、公道車を゙製造している自動車メーカー、政府、関連省庁、交通事故に関する研究機関や自動車教習所に至るまで、この情報を発信している公的機関はありません。この事実が周知されることは彼らにとって極めて不都合だからです。
公道車のユーザーである私達は公道車が採用しているペダル様式の特性(危険性)を知る権利があります。危険性を゙正しく理解することは交通事故の予防防止に不可欠であると私は確信しています。
右足用ブレーキペダルの危険性について
【ペダルの踏み間違いが起き、AT車は事故に直結する】
一定の条件が揃うとひざや足のポジションは上半身の姿勢や動作に連動して変化します。運転者の意志に関係なく、走行中、停車中どちらの場合でも右足のポジションは変化するのです。
公道車は右足だけでアクセルとブレーキを操作させるためにブレーキペダルをアクセルペダルに足幅に充たないほど近接させて設置してあります。この為、右足のポジションが変化したことに気付かないままブレーキペダルを踏もうとするとアクセルペダルを踏み込んでしまう場合があります。
アクセルペダルを゙踏んだ時に発生する動力が車輪にダイレクトに伝わるAT車にこのペダル様式を用いた為、踏み間違えた瞬間、制御しづらく、暴走事故を゙誘発しています。
ペダルの踏み間違いの多くは、運転者の意識的な操作(ヒューマンエラー)が原因で起きるのではないのです。
雑駁且つ簡潔に説明すればこれがペダルの踏み間違いによる事故の正体です。
ペダルの踏み間違いはMT車でも起きますが、踏み間違いによる暴走事故はAT車でしか起きません。詳しい解説は後ほど致します。
膝が左右どちらかに大きく倒れる姿勢や動作(後程、個別に解説します。)に加えて、次の要因が加わるとペダルの踏み間違いが起きるリスクは高まります。
運転者の身体的特性(認知機能、反射機能、関節の柔軟性の低下、X脚やO脚、側弯など)や乗車時の状態(履物、マット、ペダル面が滑りやい。或いはブレーキを操作する時にかかとを浮かせている。運転席をブレーキぺダルから離し過ぎている。等)このような要因が加わることで右足への連動は大きくなり、踏み間違いが起きる危険性は高まります。
【衝突を回避しづらく、衝突被害は大きくなる】
公道車は右足だけでアクセルどブレーキを操作させるように設計されています。アクセルペダルを踏んで走行している時にブレーキを゙踏む為には右足をアクセルペダルから離し、左側に移動させなければなりません。この操作に0.5秒以上(空走時間≒0.75秒)かかると言われています。
したがって、いざと言う時の『急ブレーキ』は必ず踏み遅れます。
本来、自動車のペダルシステムは衝突を回避しなければならない時に瞬時にブレーキを踏めるように設計されてなければならないはずです。公道車のペダル様式はこの最低限の安全性能さえ満たしておらず、この為、衝突を回避しづらく、衝突時の被害は大きくなっているのです。
高齢者のペダルシステムにはこの他にも多くの欠点があるのです。
左足用ブレーキペダルついて
現在、公道外で使用されている車は右足でアクセル、左足でブレーキを゙操作するペダル様式がスタンダードになっています。
このペダル様式の起源とも言えるゴーカートは私の生まれ年でもある1956年に米国で誕生しました。
ブレーキペダルは左足をペダルに置いたまま運転出来る構造になっています。足踏みと同じような簡単な動作でペダルを操作出来る為、左足に障害がない健常者であれば練習不要で操作できます。この事実は人間工学的に優れたペダル様式であることの証になるでしょう。
このペダル様式はその後、レーシングカート、レンタルカート、スポーツカートなど通称『カート』と呼ばれている車両に採用され、現在に至っています。
AT車が量産される前からこのペダル様式は存在しており、ツーペダルになってからはF1のフォミュラーカーも同樣のペダル様式を用いています。
前述した通り、このペダル様式には欠点や欠陥がありません。この事実は極めて重大な意味を持ちます。何故ならばこのペダル様式が自動車に最適であることの証になるからです。
なぜMT車はペダルの踏み間違い事故が起きないのか?
MT車で踏み間違いによる事故が起きていない理由について説明します。
MT車でブレーキペダルを踏み込む時にはほぼ同時にクラッチペダルを踏み込み、車輪ヘ伝わる動力を一時的に遮断します。また、その直後にシフトレバーをニュートラルポジションに入れることも゙多くかります。
これらの操作は訓練によって習慣化されている為、 誤認してアクセルペダルを踏んでしまった時も運転者は同樣の操作をします。ペダルを踏み間違えても動力が車輪に伝わらなければ急加速や急発進することはないのです。
エンジンは空吹かしを起こすのでブレーキを効かす為にリカバリーしなければなりませんが、暴走事故は起きません。
公道車のペダル様式の闇
AT車のペダルの踏み間違いによる事故はペダル様式の設計上の欠陥が運転者の姿勢や動作によって引き出されて起きているのですからペダルを踏み間違えて事故を起こしてしまった運転者は加害者ではなく、欠陥ペダル様式の被害者だと言うことになります。
事故の責任を問われる者は運転者ではなく、製造元である自動車メーカーを゙始め、大規模で巧妙な情報操作によって欠陥の隠蔽に加担してきた政府、関連省庁などの国家の中枢機関だけではなく、自動車教習所、保健会社、マスコミに至るまで、他に類を見ないほど広範に渡っていると推測することができます。
ペダルの踏み間違い事故などの交通事故の裁判に於いて製造側の責任を追求しない司法の姿勢から判断すればこの機関も関与している疑いがあります。
ペダル様式の欠陥が発覚すると自らの責任を問われる立場の方々は「踏み間違い事故は運転者のヒューマンエラーが原因だ」と主張し、製造責任を認めません。そして事故を起こしてしまった運転者に製造側の責任を転嫁しようとしています。これは衝突事故についても同樣です。
現在も責任逃れと冤罪作りがまかり通っているのです。
ペダルの踏み間違い事故はAT車が普及した1980年代には既に社会問題になっており、国会で審議されています。しかし、ペダルの踏み間違い事故はこのペダル様式が抱えている問題の氷山の一角に過ぎないのです。
公道車に採用されているペダル様式は、何十万、何百万と言う膨大な規模の交通事故に関与し、人類に甚大な被害をもたらしてきたのです。
うっかりミスによる車体の擦り傷や凹みから衝突による死傷事故まで被害の程度は様々ですが、公道車のペダル様式の欠陥が事故の被害を大きくしてきたことすは明白な事実です。
しかしながら、この事実は殆ど認知されていません。何故ならば、私達は長期にわたる世界的規模での巧妙な情報操作(情報統制)によってマインドコントロールされてきたからです。
★AT車のペダルの踏み間違い事故に関する実証実験の様子を著名な工学博士が解説しているNHKの番組の動画を紹介しておきます。時間に余裕がある方は是非ご覧下さい。
検証!ブレーキ踏み間違い事故はどうして起こるのか
https://youtu.be/hrG0Q1Xt4R
公道車は右足用のブレーキペダルを用い『片足だけでアクセルとブレーキを操作する”特殊”なペダル様式』を採用しています。このペダル様式は交通事故の元凶とも言える重大な問題(欠点或いは欠陥)を抱えているにもかかわらず、その事実を認識している方は殆どいません。
このペダル様式はクラッチペダルのあるMT車が開発され、二本の足で三つのペダルを操作しなくてはならなくなったことで生まれた副作用、あるいは副産物のようなものですが、自動車工業会はクラッチペダルが不要になったAT車にも同じペダルシステムを採用しました。
これにより、全ての公道車は右足用のブレーキペダルを用い片足だけでアクセルとブレーキを操作するペダルシステムに統一されました。
このページではペダルの踏み間違いの原因とメカニズムについて解説します。
特に、ペダルの踏み間違いの予防と防止に役立てて頂く為に『ペダルの踏み間違いの引き金になる運転姿勢や動作』と踏み間違いを助長してしまう要因について詳しく説明致します。
理解して頂く為には、公道車のペダルシステムについて貴方が今まで身につけた既成概念をすべて捨てて頂く必要があります。
右足だけアクセルとブレーキを操作する動作は、足元を見ずに“けんけん”をする動作とほぼ同じです。”けんけん”をしている時に左右にバランスを崩してしまうと正確な位置に着地できなくなります。
座っているので大きくバランスが崩れることはあまりないのですが、同じようなことが起きます。
上半身が左右どちらかに傾くとひざも足も連動し、ポジションは変化します。
通常、私たちがペダルを踏み間違えないで運転できているのは訓練と経験によって正確にペダルを゙踏み分ける”特技”を身につけているからです。しかし、この特技は運転姿勢が崩れている時には発揮できません。姿勢を崩した状態でのペタル操作の訓練はしてませんから、踏み間違いが起きるのです。
このペダルシステムに於いて踏み間違いの引き金になっているのは運転者の姿勢や動作です。ひざが左右どちらかに倒れ、右足が連動してポジションが変わり、アクセルペダルの上に乗ってしまった時にペダルの踏み間違いは起きます。
ペダルの踏み間違いの引き金になる姿勢や動作については後ほど模式図等を使用して具体的に説明致します。実際にご自身で試して頂ければペダルの踏み間違い事故の防止に必ず役立ちます。
公道車(特にAT車)のペダルシステムの欠陥が発覚すれば、AT車の普及を積極的に推進してきた米国や日本だけではなく世界を震撼させる大問題になることは必至です。
製造者である自動車工業会はペダルの踏み間違いを防ぐ為に必要な情報を運転者に周知させる義務がありますが、情報を公開すると『ペダルの踏み間違い事故』や『急ブレーキの踏み遅れによる事故』の元凶がペダルシステムの欠陥にあることが表面化してしまうので、極めて限定的、且つ小声でしか発信していません。
AT車が国内で普及した1980年代、MT車では起きなかった特殊な事故が急増して社会問題になりました。日本自動車工業会は「踏み間違い事故のメカニズムは解明されていない。車両側には原因はない。運転者がAT車の操作に慣れていない為だ。」などとする虚偽の声明を行っています。以降、これを盾にしてペダルの踏み間違い事故は運転者側のミスであるとして、車両側の原因(ペダル様式の欠陥)と踏み間違いのメカニズムを隠し通しています。
そして製造側の責任を運転者に転嫁しています。
恐ろしいことに政府、国土交通省、警察などの関連機関足並みを揃えています。
ペダシステムの欠陥を隠蔽する為に長期に渡る大規模で巧妙な情報操作が行われてきたことで運転者はペダルの踏み間違い事故について正しい知識を得られていないまま欠陥のある車を運転しなければならない状況におかれているのです。
ペダルの踏み間違い事故は条件が揃えば誰の身にいつ起きてもおかしくありません。なんの知識も得ていない運転者であれば、それは、ある日ある時、突然に起きます。
高齢者だけの問題ではないのです。
先日、ペダルの踏み間違いが起きる姿勢について説明している日本自動車工業会のサイトを見つけました。但し、運転者側のミスとして説明してあります。ペダルの踏み間違い事故の元凶となっているペダル様式の特性(欠点・欠陥)に関しては何も記載されていません。ご覧下さい。⇨ https://www.jama.or.jp/user/carlife/fumimachigai/(2018年頃?開設され、更新されているHP)
「踏み間違いの原因や責任は全て運転者にあり、製造元には責任がない。」とする情報操作が目的なのか?説明責任を果たしている証拠を残そうとしているのか?その目的は定かではありませんが、何れにしてもこの程度の規模の情報発信しか行っていないのですから、ペダルの踏み間違い事故を本気で防止しようとする啓発活動を目的に開設したサイトではないことは明白です。
『欠陥』については製造物責任法(PL法)に定めがあり、三種に分類されています。
公道車のペダル様式は『設計上の欠陥』に該当していると判断することができます。
私が『欠陥』について参照したサイトの一部を紹介しておきます。
製造物責任法(ウィキペディア)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%BD%E9%80%A0%E7%89%A9%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E6%B3%95
製造物責任法(PL法)とは?
右足用のブレーキペダルの主な欠陥(概要)
❶ペダルの踏み間違いが起き、AT車は暴走事故が起きる。
上半身の姿勢の崩れや動作が脚部に連動し、ひざが左右どちらかに倒れる(体重は左右どちらかの尻に乗る)と右足のポジションも変化します。この時、アクセルペダルの上に右足が乗ってしまうと踏み間違いが起きます。
靴底と床やペダル面が滑りやすいと右足のポジションは変化しやすくなるので踏み間違いが起きやすくなります。
ペダルの踏み間違いによる事故は若年層が多く起こしており、死亡事故は高齢者に多くみられます。前者は未熟で雑な操作が要因になっている可能性があり、後者は身体機能の衰え(反射機能や認知機能、関節の可動範囲など)や体形の変化(がに股、側湾など)が要因になっていると思われます。
事故件数は統計によると国内では年間三千件~七千件、これを大きく超えていた時代もありました。
公道車のブレーキペダルはアクセルペダルよりも手前に設置されていますが、これは踏み間違いが起きる頻度を削減させる為に必要不可欠な構造です。
アクセルペダルを嵩上げしてブレーキペダルとほぼ横並びにして実証実験を行いました。ブレーキを踏む時に右足のポジションが変わるとアクセルペダルが頻繁に踏まれてしまいました。
AT車のペダル面は左側に拡張されている理由
MT車のブレーキペダルは左足では操作できない位置に設置されていますが、AT車のブレーキペダルは左足でも操作可能な位置までペダルを左側に拡張してあります。
ブレーキを踏む時にブレーキペダルの左半分を使用する運転者はいないのに何故ブレーキペダルを左側に拡張してあるのか疑問に思いませんか?
MT車と同じ右足でしか操作できない形状のブレーキペダルを゙AT車に設置した場合、ペダルを踏み間違えた時に暴走事故が起きる欠陥ブレーキペダルになってしまうことを製造側は認識していたからでしょう。
道交法では右足でブレーキペダルを踏まなければならないという規定はありません。また、自動車工業会も長年にわたりAT車のブレーキペダルは右足で操作しなければならないとは断言してきませんでした。
❷緊急レーキは瞬時に踏めず、右足をアクセルペダルからブレーキペダルに移動させる時間踏み遅れる為、交通事故を回避しづらく、衝突被害は大きくなる。
前述した最大の問題とはこの欠陥のことです。
「急ブレーキを踏もうとした時、貴方の右足はどこにありますか?」ブレーキペダルの上あることは稀ですよね。
瞬時にブレーキを踏まなければ交通事故が起きてしまう状況でも右足をアクセルペダルからブレーキペダルの上に移動させなければブレーキは踏めません。左足をブレーキペダルの上に置いて運転することが出来ないブレーキペダルが設置されているからです。
必要な時に瞬時にブレーキを踏めないペダル様式は生死を分けることにもなるのですから明らかに『設計上の欠陥』があります。
ゴーカートやレーシングカーなど公道外で使用されている車のように左足用のブレーキペダルが設置されていれば、瞬時にブレーキを踏めますが、右足用のブレーキペダルでは最速でペダルを踏み換えたとしてもブレーキが効き出すまでには0,6秒以上(空走時間=平均0.75秒)かかかると言われています。時速60kmで走行している時にブレーキが効き出すまでに平均値の7.5秒かかった場合にはブレーキが効きだすまでに10メートル以上ノーブレーキで走ってしまうことになります。
こんなペダル様式の車で衝突事故や追突事故を防ぐのは至難の業だと思いませんか?
参考資料:リンク先
https://t-reiz.com/blog/20210122-2187/
参考資料:リンク先
https://jiko-higaisya.info/percentage-of-fault/idle-running-time/
事故を回避しなければならない時に急ブレーキを踏んでも必ず踏み遅れるのが公道車のペダル様式です。
衝突、追突などの事故だけではなく擦り傷程度の軽度なもを含めた交通事故は膨大な件数になっていることは明白です。瞬時にブレーキを踏めないペダル様式の欠陥はこれらの事故の大半に関わっていて被害を大きくしていることになります。これはペダルの踏み間違いによる事故とは比較にならない規模です。
瞬時にブレーキを踏めない欠陥のあるペダル様式による被害は大半の交通事故に及んでいると言っても過言ではないでしょう。
*詳細は後日、別頁で説明します。
❸走行中に意識障害や突然死、パニックを起こすとアクセルペダルを踏んだまま暴走し、重大な事故が起きる。
左足をペダルに置いたまま運転できるブレーキペダルが設置されていれば、アクセルとブレーキが同時に踏まれる可能性は高くなります。この場合、車は暴走せずに減速していきます。
*詳細は後日、別頁で説明します。
《 模式図の概要説明 》 個別の説明は後述させて頂きます。
1.ブレーキペダルの上に右足がある時にひざが左側に倒れる姿勢や動作をした場合の踏み間違い
ブレーキペダルを踏んでいる時、または踏もうとしている時にひざが左側に傾くと右足は連動します。かかとが右側にずれてアクセルペダルの上に足が乗ってしまうと踏み間違いが起きます。
右足への連動は脚部の関節が硬いほど起きやすくなります。また、かかとを床に着けないでブレーキを踏んだり、靴底やフロアマット、ブレーキペダルが滑りやすいと連動によって右足のポジションが変化しやすくなるので踏み間違いは起きやすくなります。
身体を左側にひねって左後方を目視したり後席に置いた物を取ろうとしたりする時や左側に身体を傾けて助手席のドアを開閉したり、助手席側の床に落ちた物を拾おうとしたり、助手席の窓や助手席側フロントガラスなどに手を伸ばすと踏み間違いが起きることがあります。
また、右折や右カーブで強い遠心力がかかるとひざは左側に傾くのでこの時にブレーキを踏むと同じことが起きます。また、左折する時に体重をハンドルに乗せるようにして左側に大きく切ると同じことが起きます。
2.ブレーキペダルの上に右足がある時、ひざが右側に倒れる姿勢や動作をした場合の踏み間違い
ブレーキペダルを踏んでいる時、または踏もうとしている時に窓から上半身を乗り出して右側に大きくひねって後方を確認したり、右側、あるいは右前方に乗り出すとひざは右側に傾きます。この時、右足はかかとを支点にして足先が連動し、ブレーキペダルの上からズレてアクセルペダルの上に乗ってしまうことがあります。
右後方を目視して確認しようとした時や駐車場の精算機を使用した時に事故が起きています。
ブレーキペダルをしっかり踏んでいなかったり、靴底やブレーキペダルが滑りやすいと踏み間違いは起きやすくなります。
3.右後方を目視しながら後退している時にブレーキを踏もうとした場合に起きる踏み間違い
体を窓から乗り出して右側に捻り右後方を目視しながら後退している時、ひざは右に倒れ、右足も連動して足先は右側に傾きます。この状態でアクセルペダルは踏めますが、かかとを支点にしてブレーキを踏もうとすると右足はブレーキペダルに届かず、そのまま踏み込むとアクセルペダルを踏んでしまうことがあります。
4.アクセルペダルの右側の床にかかとを置いてブレーキを踏もうとした場合の踏み間違い
これは稀なケースになると推測しています。
エンジンが起動している車に横座りしてから乗車する時や体幹を右斜め前方に向けて座わっている時も右足がアクセルペダルよりも右側に置いてしまう可能性があります。
上記と同じようにかかとを支点にブレーキを踏もうとするとアクセルを踏んでしまいます。
■歩行や足踏みをするようにだれでも簡単に操作できる
遊園地などで親しまれているゴーカート(1956年~)は右足元にアクセルペダル、左足元にブレーキペダルが設置されていて、ペダルの上に足を置いたまま運転できる構造になっています。
人間工学的に優れていて、足踏みをするのと同じような動作で操作できる為、歩行ができる方ならば練習しなくても操作出来ます。
このような優れたペダル様式のクルマは公道車とは異なる進化を遂げてきました。現在、レーシングカートやレンタルカートなど公道外で使用されている車ではスタンダードなペダル様式です。
足元からクラッチペダルが無くなった現行のレーシングカー(F1)も、同様のペダル様式を用いています。
右足用のブレーキペダルを用いた公道車のペダル操作は右足を前後左右に動かさなければなりません。訓練しなければ操作できないのは日常生活で行わない特殊な動作だからです。
■ペダルの踏み間違い事故は起きない
左足用に特化したブレーキペダルが設置してあるペダル様式は運転姿勢の如何に関わらずペダルを踏み間違えることはありません。
アクセルペダルとブレーキペダルが左右に離れていて双方のペダルを別々の足で操作するので、運転者に踏み間違いを起こさせてしまう構造上の欠点が無いのです。
万一、このペダル様式で踏み間違いが起きるとすれば、脳の機能に何らかの障害がある場合だけではないでしょうか?
■衝突事故や追突事故などの交通事故を防ぎ易く、被害を削減・軽減できる
ブレーキを踏む時に右足をアクセルペダルからブレーキペダルに移動させる必要が無いので、急ブレーキを踏まなければならない時はブレーキペダルの上に置いてある左足で瞬時に踏み込むことが出来ます。
右足をアクセルペダルからブレーキペダルに踏み換えなければブレーキを踏めない公道車は、0.5秒以上踏み遅れてしまいます。
■交通事故を防ぐ為に必要な機能を満たしている
ペダルの踏み間違いが起きないことや急ブレーキを瞬時に踏めることは、交通事故を防ぐ為に自動車のブレーキペダルに求められる必要最低限の機能です。左足用のブレーキペダルが設置されているクルマはこの機能を満たしています。
19世紀末、人類はクラッチペダルのある自動車を発明したことにより、2本の足で3本のペダルを操作しなくてはならなくなりました。公道車のブレーキペダルは右足用に設計されたものしかないのです。
右足でアクセルペダルとブレーキペダルを踏み換えながら運転するペダル様式(右足用ブレーキペダル)には交通事故を誘発する危険性が内在しているのです。
走行中にブレーキを踏む際には、右足をアクセルペダルからブレーキペダルに移動させなければブレーキは踏めません。これはMT車もAT車も同じです。
衝突の危険が迫り、急ブレーキを踏まなければならない時、ペダルの踏み換え操作によるタイムラグ(空走時間≒0.75秒)が生じるペダル様式のクルマは、瞬時にブレーキを踏めません。
急ブレーキを踏まなければ衝突事故が起きる状況下で、ブレーキを踏み遅れるのですから当然、被害は大きくなります。
ブレーキペダルをアクセルペダルに近づければペダルの踏み換えによるタイムラグは短縮し、衝突を回避し易くなりますが、右足のポジションが僅かに変化しただけでペダルの踏み間違いが起きてしまいます。AT車でペダルを踏み間違えるとアクセルを踏んでしまったことで発生した動力はダイレクトに車輪に伝わる為、暴走事故が起きます。
片足でアクセルとブレーキを操作するペダル様式に於いて、『ブレーキの踏み遅れ』と『ペダルの踏み間違い』は密接な関係があり、両者の危険性を完全に排除することは出来ません。
運転者が自らの技能で安全を確保できない公道車のペダル様式は基本設計に問題があることは否めない事実です。
公道車のペダル様式、特にAT車のペダル様式はPL法に定めている『設計上の欠陥』の典型的事例だと思われます。
脚部が右または左に傾倒する姿勢(体重が右尻或いは左尻にかかる姿勢・動作・体型)は、走行中、停車中に関わらずペダルを踏み間違える危険性があります。
「なぜ、ペダルを踏み間違えてしまうのか?」「どのような状況・状態の時に踏み間違いが起きるのか?」「どのように防げばいいのか?」これらの疑問に答える為に『ペダルの踏み間違いが起きる姿勢・動作』をこの項では4つの類型(パターン)に分けて説明します。
模式図で表した運転姿勢や動作をご自身で試してもらえると『ペダルの踏み間違い』の予防・防止に役立つと思います。
★ YouTubeに多数の動画を投稿しています。ご覧頂ければ、理解が深まると思います。
チャンネル名:『踏み間違い事故』根絶基地局
ペダルの踏み間違いのメカニズム(50本以上の動画)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLUMAzIcLmfDRP19z7bJnIazmU5TanEPdL
左足用ブレーキペダルが設置されていない公道車は欠陥車か?(20本以上の動画)
https://youtube.com/playlist?list=PLUMAzIcLmfDQDWDdzSgRoFgz7dkuca3lA
ブレーキを踏んでいる時、またはブレーキを踏もうとしている時、左尻に上半身の体重がかかるとひざは左側に倒れます。
この時、脚部の連動によってブレーキを踏んでいる足先を支点にしてかかとはアクセルペダルの右側に回り込みます。足はアクセルペダルと交差するように重なります。
ひざが伸びたり、かかとを押し出してしまうとアクセルペダルが踏まれます。ブレーキペダルを踏んでいる足先に力が入っていないと停車していた車は突然発進します。走行中の車は突然加速します。
車を制御しようとしてペダルを踏み込むと、アクセルペダルが強く踏み込まれて暴走状態に陥ります。
アクセルペダルが踏まれた のは上半身の姿勢の変化に伴う身体の『連動』によるものなので、運転者は「ペダルを踏み間違えた。」とは思えず、「車が故障した。」と思ってしまうこともあります。
【ペダルを踏み間違える危険性を高める要因】
★履物やフロアマット、ブレーキペダルが滑りやすい
★かかとを浮かせてブレーキペダルを踏む習慣がある
★ブレーキペダルに十分な踏力が伝わらない位置に運転席を設置している
★加齢等による対処能力の低下や身体機能の衰え
★脚部の関節が固く連動しやすい
★腰痛、脊柱側湾などで体を左側に傾けて座る習慣
★強度のX脚,O脚
類型1
ブレーキペダルを踏んでいる時のひざの左傾倒
〔4コマ連写画像〕
出典 YouTubeへの投稿動画
YouTubeに投稿した動画
類型1
ブレーキを踏んでいる時に、脚部(膝)が左側に倒れる姿勢・動作
ブレーキペダルを踏んで停車しているとき、或いは、ブレーキペダルに足をのせてクリープ現象で徐行しているときに、上半身を左後方に捻ると脚部は左側に大きく倒れます。
かかとを床から浮かせていたり、靴底やフロアマットが滑りやすいと、右足はブレーキペダルを踏んでいる足先を支点にしてかかと側がアクセルペダルの方向へ回り込みます。
足の中央部はアクセルペダルと重なり、膝が伸びると、アクセルペダルが踏み込まれます。
この一連の動きは左後方へ上半身をひねったことで起きる“身体の連動”によるものなので運転者は「ブレーキを踏んでいた」という認識しか持てません。
【 具体例 】
★後方を確認する為に身体を左に捻る動作。
★後席に置いた荷物を取る為に身体を左に捻る動作。
★後席の乗客と会話する為に身体を左に捻る動作。
これらの『身体を左側に捻る動作・姿勢』は足先でブレーキペダルを踏んでいても、ひざが伸びてかかとが押し出されると突然走り出してしまうことがあります。
類型1-B
靴のかかとやフロアマットが滑りやすい場合、ブレーキペダルを踏んで停車しているとき、或いは、走行中にブレーキペダルを踏んでいるときに上半身を左側に傾けると脚部は大きく左側に倒れます。
ブレーキペダルを踏んでいる足先を支点にかかとはアクセルペダルの右側に回り込み、右足はアクセルペダルの上に重なります。
この状態で膝が伸びるとかかと側が押し出され、アクセルを踏み込んでしまいます。
暴走時の速度はブレーキペダルを踏んでいる足先の状態によって変わります。
【 具体例 】
★助手席に置いた荷物(携帯電話、財布など)に手を伸ばす。
★助手席側の床に落とした物を拾う。
★助手席のガラスを拭く為に手を左側に伸ばす。
★助手席側のダッシュボードの上に置いた物に手を伸ばす。
★助手席側のエアコンの吹き出し口の調整をする為に手を伸ばす。
★運転席側のピラーによる死角を避けて右前方を見ようとして上半身を左側に傾ける。
その他、左側に上半身が大きく傾倒する全ての動作は身体の連動によってアクセルペダルを踏み込んでしまう危険性があります。
類型1-C
ブレーキペダルを踏んで停車しているとき、或いは、走行中にブレーキペダルを踏んでいるとき、上半身が左側に傾いているとペダルの踏み間違いの引き金になります。
【 具体例 】
★腰痛や脊柱側弯症などの身体的事情で上半身が左側に傾いている状態でブレーキを踏もうとした時。(若しくはブレーキを踏んでいる時)
★右折、右カーブ、Uターン時、遠心力で脚部が左側に大きく倒れた状態でブレーキを踏もうとした時。
★左に大きくハンドルを切り(急ハンドルも含む)上半身が左側に傾いた状態でブレーキを踏もうとした時。
『踏み間違い』が起きる姿勢・動作
類型1 (Ⅰ-A Ⅰ-B Ⅰ-C)の予防対策
適正な運転姿勢か否か確認する習慣をつける
身体の疾患や疲労・習慣などによって左尻に体重が乗る左傾斜の運転姿勢になっていないか頻繁に確認しましょう。
左足を常にフットレストに置く習慣をつける
体幹が左に傾くことを予防でき、適正な姿勢を維持しやすくなります。
滑りやすい履物やフロアーマットを使用しない
靴底が滑りやすいビジネスシューズなどの履物で運転しないように心がけて下さい。
ゴムやビニール素材のフロアーマットの中には水に濡れると滑りやすくなるものがあります。フロアマットは滑りづらい素材の物をお勧めします。
かかとを浮かせてブレーキを踏まない
ブレーキアームの上端に支点がある現在のブレーキペダルはブレーキを踏む時に足全体を前方に押し出すように操作する構造になっているので床にかかとを着けていてもブレーキを踏むとかかとは前方にずれます。
かかとを床から浮かせてブレーキペダルを踏む習慣がある方は、ひざが左に倒れると高確率でアクセル側に回り込むので危険です。
右折や右カーブに進入する直前に速度超過をしない
適正速度を超えていると右折や右カーブの最中、遠心力で膝(脚部)が左側に傾倒する場合があります。この状態でブレーキペダルを踏むと、かかと側でアクセルペダルを踏んでしまう危険性があります。
エンジンがかかっているクルマに乗り込む時にアクセルペダルよりも右側にかかとを置いてしまうと、アクセルペダルからブレーキペダルに踏み替える時に足先がブレーキペダルに届かず、誤認してアクセルペダルを踏み込んでしまうことがあります。
運転席の右寄りに座ったり、体幹が右斜め前方に向いていると、アクセルペダルの右側に足が置かれてしまう可能性があります。
類型Ⅱ
右足をアクセルペダルの右側に置いた場合
4コマ連写画像
参考資料 ペダルの踏み間違いが起きる姿勢 類型2
YouTubeに投稿した動画
類型Ⅱ-A
体幹が右斜め前方に向いていると右足がアクセルペダルの右側に置かれることがあります。
この状態でアクセルペダルを踏むことは出来ますが、ブレーキペダルを踏もうとした時に足先がブレーキペダルに届かず、ブレーキペダルと誤認してアクセルペダルを踏んでしまうことがあります。
【 具体例 】
★体をひねって右後方を目視した後、適正な姿勢に戻さないとこのような姿勢になる場合がある。
類型Ⅱ-B
アクセルペダルと右壁面との間に余裕がある車の場合、運転席の右寄りに座ってしまうと、右足をアクセルペダルの右側に置いてしまうことがあります。
座面がフラットな車や厚めのクッションを置いていると運転席の右寄りに座っても違和感がなく、気づかないことがあります。
この状態でアクセルペダルを踏んで走行することはできますが、ブレーキペダルを踏もうとした時、足先がブレーキに届かず、ブレーキペダルと誤認してアクセルペダルを踏んでしまう危険性があります。
【 具体例 】
★エンジンがかかっているクルマに横座りしてから乗車すると、運転席の右寄りに座ってしまうことがあります。
また、運転席が高い位置にある車に乗車する時にも運転席の右寄りに座ってしまうと、踏み間違いを起こしやすくなります。
★運転中、何らかの理由で運転席の右寄りに座り直してしまうと踏み間違いを起こしやすくなります。
『踏み間違い』が起きる姿勢・動作
類型Ⅱ (Ⅱ-A Ⅱ2-B Ⅱ-C)の予防対策
『踏み間違い方法』を体験的に知ることが最も効果的な予防になります。
運転姿勢が適正ならば、踵がアクセルの右に置かれることを予防できます。
類型Ⅲ ひざが右側に倒れた状態でブレーキを踏む
4コマ連写画像
アクセルペダルを踏んで走行している際に脚部が右側に傾倒していると、ブレーキを踏もうとした時にアクセルペダルを踏んでしまうことがある。
類型Ⅲペダルの踏み間違いが起きる姿勢
YouTubeに投稿した動画
類型Ⅲ-A
【 具体例 】
★窓から身体を乗り出して右後方を目視しながらバックしている時にブレーキを踏もうとするとブレーキペダルと誤認してアクセルペダルを踏んでしまう。
上半身を゙右側にひねる動きに連動してひざは右側に倒れ、アクセルペダルの上にある右足もポジションが変化します。足先は右側に傾き、かかとが左側にずれることもあります。アクセルペダルはこのポジションでも踏めますが、ブレーキペダルを踏もうとした時に足先はブレーキペダルに届かず、アクセルペダルをブレーキペダルだと誤認して踏み込んでしまいます。
★左折や左カーブの際、スピードが出過ぎていると遠心力によって脚部が右側に大きく倒れることがあり、右足のポジションは変化します。この時、ブレーキペダルを踏もうとするとアクセルペダルを踏んでしまう危険性があります。
★右折や右カーブの際、ハンドルを大きく切ると(急ハンドルも含む)右尻に体重がかかり、脚部が右側に倒れることがあります。
この時、ブレーキペダルを踏もうとするとアクセルペダルを踏んでしまう危険性があります。
★身体上の事情(腰痛や脊椎側弯症など)等で上半身が右に傾いている時
ひざは連動して右側に傾き、右足のポジションも変化します。左ハンドル車はブレーキを踏もうとした時に踏み間違いが起きる可能性がありますが、
右ハンドル車の゙場合、右ひざのすぐ隣にはドアがあるので、通常はひざが右側に大きく倒れることはない為、踏み間違いが起きる可能性は低いと思われます。
※足首の動きが悪い方、強度のO脚の方はペダルを踏み間違えるリスクが高くなると思われます。
『踏み間違い』が起きる姿勢・動作
類型3-B
後進する時に右後方を目視するには身体を右側にひねって、頭や肩を窓から出します。この時、ひざは右側に傾倒し、右足はかかとを支点にして右側に倒れます。アクセルを踏んでいる時には問題は起きませんが、ブレーキを踏もうとした時、足先がブレーキペダルに届かず、アクセルペダルをブレーキペダルだと誤認して踏み込んでしまう危険性があります。
※ 足の小さい方、足首の動きが悪い方、O脚の方は踏み間違いが起きるリスクが高くなると思われます。
※ 運転席と運転席側のドアーやアクセルペダルと右側の壁面との間にゆとりのある車はひざや右足が右に倒れるスペースが広くあるので踏み間違いが起きるリスクが高くなると思われます。
『踏み間違い』が起きる姿勢・動作 類型3 (3-A 3-B )の予防対策
ブレーキを踏んでいる状態で駐車施設の精算機を使用する場合や右後方を目視する時、窓から体を乗り出すと身体の連動によって脚部(膝)は右側に倒れ、上半身の体重が右尻と右足のかかとにかかり、足先から力が抜けます。この時、ブレーキペダルを踏んでいる足先はかかとを支点にして右側にすべり、アクセルペダルの上に乗ることがあります。
右足のポジションが変わったことに気づかないで、アクセルペダルを踏み込むと突然発進して暴走する危険性があります。
駐車施設の精算機を使用する時に車窓から身体を乗り出して右前方や右側に手を伸ばすと、上半身も右前方や右側に傾きます。
この時、右足のかかとに体重が乗りブレーキを踏んでいる足先の力が弱まると足先はかかとを支点に右側にずれることがあります。これは上半身の動きに脚部が連動するからです。
ブレーキペダルが踏まれている状態では双方のペダル面の高低差は殆ど無く、右足はスライドするように右側に移動してアクセルペダルの上に乗ります。
運転者の意識は精算機の操作に向けられているので、右足がアクセルペダルの上に乗ってしまったことに気づかないことがあります。突然エンジン音が高鳴り車が発進してしまうと、反射的に車を止めようとしてペダルを踏み込んでしまいます。
右後方を目視しようとして大きく身体を右側に捻って車窓から身体を乗り出した場合も右足がブレーキペダルの上からアクセルペダルの上にずれて踏み間違いが起きることがあります。
※ 身体を窓から外に出せば出すほど踏み間違いは起きやすくなります。
※ 靴底とブレーキペダルが滑り易いと踏み間違いが起きやすくなります。
※ 運転席を後方に下げ過ぎているとブレーキをしっかり踏めないので踏み間違いが起きやすくなります。
類型Ⅳ ブレーキを踏んでいる時にひざが右側に倒れた場合
連写画像
ブレーキを踏んでいる時、ひざが右側に倒れるとかかとを支点にして足元が右側に滑り、アクセルペダルの上に乗ってしまうことがある。
参考資料 ペダルの踏み間違いが起きる姿勢 4
YouTubeに投稿した動画(約5分)
『踏み間違い』を誘発する姿勢・動作 類型4の
予防対策
参考資料 YouTubeに投稿した関連動画
*YouTubeチャンネル名
『ペダルの踏み間違い』根絶基地局
姿勢の崩れによって起きる全ての『ペダルの踏み間違い』を模式図で解説
31分
https://youtu.be/DSarTpSGrNU
約15分
あまり意識されていない方が多いと思われますが、MT車、AT車共にアクセルペダルとブレーキペダルは、足の幅にも満たないほど近接して設置されています。
近接している理由はMT車が発明された時に二本の足で三つのペダルを操作しなければならなくなったからです。
片足だけでアクセルとブレーキを操作するには、双方のペダルを素早く踏み換えることができるような配置にしなければ運転できないので、ブレーキペダルをアクセルペダルに近接させて設置する必要があります。
しかし、このペダル配置はちょっとした足のポジションの変化に対応できず、頻繁にペダルを踏み間違えてしまいます。
そこで設計者(開発者)は、ブレーキペダルをアクセルペダルよりも手前に設置して前後に差異をつけることでペダルの踏み間違いが起きづらい構造にしたと思われます。
実証実験をした結果、ペダル面の前後の差異がなければ、踏み間違いの頻度が高くなり、使い物にならないことが判明しました。
一世紀以上前に考案されたこの構造によって右足だけでアクセルとブレーキを操作するペダル様式は確立されました。
しかし、残念ながらこのペダル様式は本質安全を確保出来るものではありません。
アクセルペダルとブレーキペダルが隣接している現行のペダル様式では双方のペダルの配置を前後左右にどんなに調整しても踏み間違いが起きるリスクを完全に排除することはできないのです。
また、アクセルとブレーキの操作は踏み換えなければならないので、ペダルの踏み換えに時間がかかる為、瞬時に踏むことはできません。
アクセルペダルはブレーキペダルより奥に設置されているので、アクセルからブレーキに踏み換えるのにかかる時間はブレーキからアクセルに踏み換える時間より長くなってしまいます。
緊急時にブレーキの踏み遅れが起きるペダル様式は大多数の交通事故に影響を及ぼす大問題です。
『いざと言う時に瞬時にブレーキを踏める』『ペダルの踏み間違いが起きない』この条件を満たしていななければ、私たちは自力で安全を確保することが出来ません。
先進のテクノロジーを駆使した制御安全装置を搭載した車をサポカーと言うそうですが、実際は運転者の操作をサポートしているのではなく、ペダル様式の欠陥を補う為の装置を搭載した車のことです。サボカーというネーミングは製造側の責任を運転者に転嫁する為の情報操作がおこなわれています。
この後はペダルの踏み間違いに特化して話を進めます。
MT車もAT車もアクセルペダルとブレーキペダルは隣接している為、どちらも『ペダルの踏み間違い』は起きます。
MT車では『クラッチペダルを踏み込んでいる場合』或いは『シフトレバーがニュートラルポジションにある場合』は、車輪への動力は遮断されます。誤ってアクセルペダルを踏んでしまった時もこれらの操作をするので、暴走することはありません。
実際のところ、MT車で『ペダルの踏み間違い』による事故の報道は一度も耳にしたことがありません。
一方、AT車で間違ってアクセルペダルを踏んでしまえば動力は車輪へダイレクトに伝わるので、対処しづらく、アクセルペダルをブレーキペダルだと誤認して踏み込んだまま暴走して重大な事故が起きています。
AT車に適さない片足でアクセルとブレーキを操作するペダル様式が採用された為に、ペダルの踏み間違いによる事故が起きているのです。
AT車は、面倒なクラッチペダルとシフトレバーの操作がなく、右足の操作はMT車からそのまま受け継がれた為、MT車からの乗り替えに抵抗感が少なく、AT車限定免許の制度が導入されたこともあり日本では急速に普及しました。
同時にMT車では起きなかった不可解な事故(ペダルの踏み間違い)が多数起き、社会問題になりました。それから半世紀経った現在も日本国内で年間3000-~7000件もの事故が起きています。
『踏み間違いが起きないペダル様式』(左足用のブレーキペダル)を採用していれば、AT車はもっと安全な車になっていたはずです。
ペダルを踏み間違えた時に対処しづらく、事故が起きることを予見出来ていたにも関わらずこのペダル様式をAT車に採用した自動車工業会とそれを擁護してきた政府、関連機関には大きな責任があると思います。
『ペダルの踏み間違い』によって事故を起こしてしまった運転者は欠陥ペダル様式が事故の根本原因であることを知りません。
踏み間違い事故についての正しい情報を提供しなければならない自動車工業会は欠陥を隠蔽する為に情報を提供しないし、教習所も踏み間違いについて教習を行っていないからです。
なぜ踏み間違いが起き、どのように予防すればよかったのか?分からないまま事故を起こしてしまった方々が沢山います。
事故が起きることを予見できない状態にある運転者に製造側の責任が転嫁されています。これは明らかに冤罪です。事故を起こしてしまった運転者には救済が必要です。
しかし、自動車業界や政府、関連機関はトップシークレット扱いでペダル様式の欠陥性を隠しているわけですから、救済は極めて困難な状況だと言わざるを得ません。
ペダル様式の欠陥を隠蔽する為に極めて長期間、世界規模の巧妙な情報操作が行われてきた結果、私たちは「自動車のアクセルとブレーキは右足だけで操作するものだ』とマインドコントロールされてしまったのです。
二足歩行や足踏みと同じように両足を使う操作方法は片足でけんけんするような操作方法よりも人間工学的に優れています。
右足でアクセル、左足でブレーキ(或いは右足でブレーキ左足でアクセル)で操作するのが自動車のペダル様式のあるべき姿であることは間違いのない事実です。