ペダルの踏み間違いによる悲惨な事故が埼玉県で起きた。自宅駐車場へバックで車を入れようとして、自宅に突っ込み、母親が犠牲になった。
事故の詳細は伝えられていないが、仮に、体を左に捻って後方確認をしたとしたならば、典型的な『ペダルの踏み間違い』パターンだ。
今回の事故は私が経験した踏み間違いケースだと思った。
ブレーキを踏んでいる時にひざが左側に倒れると踵はアクセルペダルの右側へ回り込む。
運転者はこの状態に気づかないまま、ペダルを踏み込む。かかと側に強い力が加わればアクセルペダルが踏み込まれて暴走状態になる。
『ペダルの踏み間違い』を防止する為には、隣接しているブレーキペダルとアクセルペダルを左右に離すことがもっとも確実な方法だ。
左足でブレーキ、右足でアクセルを操作すれば、ペダルを踏み換える必要がなくなる。これなら、運転姿勢が崩れても『ペダルを踏み間違える』ことはない。
私も試したことがあるが、既存のブレーキペダルを左足で操作する方法でも踏み間違いを防止できる。
しかし、以下のような問題があるのでお勧めできない。
・不自然な運転姿勢になる為、腰痛持ちには苦行を強いられる。
・吊り下げ式のブレーキペダルはかかとが前方にズレ易く、半ブレーキ状態で走行してしまう恐れがある。
・半ブレーキを防ぐ為に足先を持ち上げていなければならない為に左足に疲労が溜まる。
『ペダルの踏み間違い』『ブレーキの踏み遅れ』『意識喪失時の暴走』による事故を撲滅する為には、ペダルの配置と操作方法を根本的に改める必要がある。
これには官民一体の大変革が必要だ。