急ブレーキを践めない構造のペダル様式は欠陥

 公道車のペダルは運転者に右足だけでアクセルペダルとブレーキペダルを操作させる為にブレーキペダルをアクセルペダルに近接させた特殊な設計をしています。

 ペダルを近接させてもペダルの踏み換えには時間がかかります。運転者がブレーキを踏む為には、目前に迫る危険を察知して、その次にアクセルペダルを踏んでいる右足をペダルから放してブレーキペダルの上に移動しなければなりません。急ブレーキは瞬時にふめないのです。

 危険を察知してからブレーキが効きだすまでに平均075(0.6~1.0)秒かかると言われています。仮に時速40Km程度で走っているとしたら、ブレーキを踏めるまでに10m近くノーブレーキで走ってしまいます。こんな状態で事故を防げるでしょうか?

 『急ブレーキ』を瞬時に踏めないペダル様式の公道車は交通事故を防ぐ為に必要な基本的な機能を満たしていないことになります。

 一世紀以上前に設計されたポンコツなペダル様式が原因でどれほど多くの事故が起こりそして死傷者を出してきたのか想像しただけでぞっとします。

 左足用に設計されたブレーキペダを左足で操作すれば、『急ブレーキ』は瞬時に踏めます。このペダル様式が公道車に設置されていれば、多くの人命が救われ、事故の被害も軽減できていたでしょう。

 ゴーカートやレーシングカート、F1などモータースポーツ界では既にこのペダル様式は定着しています。


 正常なペダル様式はどちらでしょうか?欠陥のあるペダル様式はどちらでしょうか?誰にでもわかることです。


 我々は事故を防ぎづらい右足用ブレーキペダルが設置されているペダル様式を用いた欠陥車を運転させられているのです。

 欠陥ペダル様式が関わる事故の責任は一世紀以上も運転者に転嫁されたままなのです。